【受注製作(製作期間約2.5〜3ヶ月前後)】栃木レザーのエッジトートバッグ『SUI〜horseshoes』Lサイズ(飴色キャメル)

【KALEIDOSCOPE の『粋』を表現したバッグです】

革鞄を作り始めた頃に「こんな鞄が作れたらいいな」と思い描いていた鞄を作りました。

最上級の革が主役。
余分な要素を削ぎ落とした簡素なデザイン。

どこにでもありそうなのに、なかなか見つからないこんな鞄を
ずっと作りたいと思っていました。

このシリーズには『SUI』という名をつけました。

『粋』という言葉から取った名前ですが、この言葉には
「まじりけがない」「完全な」「質が良い」「純粋である」
といった意味があります。

潔い佇まいのこの鞄を表現するのに良い言葉だと思いました。

この鞄の『粋』を感じていただければ嬉しいです。

【ホースシュー(馬蹄)について】

この鞄の輪郭は馬の蹄鉄(ていてつ)からインスピレーションを得ています。
蹄鉄は、蹄を保護するものとして西洋では古くからお守りとして知られ、蹄鉄を家に飾る風習があるそうです。

そのU字型の形状から「幸せを受け止め、溜め込む」といわれ、幸運をもたらす縁起物としても愛されています。

経年と共に変化するヌメ革素材、流行やシーンを問わず使えるデザインのこの鞄は、節目のお祝いにプレゼントしても喜ばれると思います。

□サイズ:最大幅30、本体高さ27、マチ幅14、ハンドル長さ25cm
オプションのショルダーベルトは90〜125cmの長さ調整が可能です。
□素材:栃木レザーの中でも『ショルダー』と呼ばれる肩部分の繊維が密で張りがある部位を使用しています。
□カラー:飴色(キャメル)


【本革製品を選ぶ際、知っていただきたいこと】
皆さんは、「本革」と一口に言っても、その性質や価格には大きな違いがあることをご存知でしょうか。

実際、「本革製品」と表示がされていても、その価格は実に様々です。
価格の差はデザインや製作工程にもよりますが、「革の材料費」というところで比較しても、同じ本革で10倍以上もの差が生じることも珍しくありません。
なぜそれほど違いが出るのか。その理由を以下に記します。

革には大きく分けて二つの製法があります。「クロム鞣し」と、「植物タンニン鞣し」です。

現在、市場で流通している革は、「クロム鞣し」化学成分を用いて鞣された革が主流です。
クロム鞣しの革は、表面が比較的均一に仕上がり、柔軟性があり、熱に強いという長所があります。
また、短時間で大量に仕上げられるためコストも安いのですが、そうした長所の反面、本革を使う醍醐味である「経年変化」が出にくい革でもあります。
経年の傷や汚れは、変化せずそのまま傷汚れとして残り、「劣化」として目に映ります。

言い換えれば【クロム鞣しの革は大量生産に向く素材であり、仕上げられた時が一番美しい革】と言えると思います。

一方、「植物タンニン鞣し」という、植物の渋を用いて鞣された革は『ヌメ革』と呼ばれています。
ヌメ革の鞣しは古来からの製法です。原皮の風合いを留めた仕上がりで、表面は生来の傷や血筋痕の影響が出やすく、部位によって柔らかさも異なります。
長い時間をかけて仕上げるためコストも高く、安定した素材とは言い難いのですが、長く使うことによる艶の変化や、色合いの深みを増していく様子など「経年変化」が堪能できる革です。


【ヌメ革は古くからの製法で、時間とコストがかかるが、手にしたときが完璧なのではなく、長い時間をかけて愛着が増していく革】と言えると思います。
皆さんが革という素材に求めていること、それは「長く寄り添える素材」ということではないでしょうか。

『せっかく革製品を持つのだから、長く使うことでその変化を味わえる革を選んでほしい』
そうした考えから、KALEIDOSCOPEの作品は「ヌメ革」に焦点を絞って製作しています。

【無傷の革製品をお求めの方はご購入をお控えください】
天然皮革ですので、生来の傷跡やムラなどがあります。
大きな傷は避けていますが、多少の小傷はご了承ください。
シボの出方や傷ムラは、一つずつ異なります。
「傷」と捉えれば気になるところですが、これもこの革が生きていた証、「唯一の模様」です。
「自分だけのもの」として傷やムラを楽しめるのも、ハンドメイド、そして本ヌメ革ならではだと思います。

【製作のこだわり】
*なるべく手作業で。
KALEIDOSCOPEの作品は、型紙製作から革の裁断に至るまで「自分で研いだ革包丁で極力手裁断で作る」ということにこだわっています。
販売価格
39,800円
斜めがけ用ショルダーベルト
購入数