DETAIL
【《fave》一枚革で包み込む、彫刻作品のようなショルダーバッグ】
現代彫刻のように立ち現れる、有機的なゆったりとしたフォルム。
革を細かいパーツに分けず、敢えて一枚のパーツで裁断し、縫い目を最小限におさえ、包み込むように仕立てました。
機能性と造形美を兼ね備えた、ワンランク上の手仕事作品です。
シンプルに削ぎ落とされたディテールは、どこにも力みがなく、そっと寄り添う安心感のあるかたち。
時をともに編む存在として、手にした人の感性と呼応しながら、日々の中に溶け込みます。
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【素材 ─ 栃木レザー】
使用している革は、紳士用のベルトにも使われる堅牢な栃木レザー。
植物タンニンでじっくり鞣された国産ヌメ革は、厚みとコシを備え、その表面は琥珀のように柔らかく優しい艶を醸します。
近づいてみると、艶の中に含まれる細かなムラや小さなキズを内包し、人工物ではない、確かに生きていた証を携えています。
そして、使い込むほどに深い艶と陰影を帯びていきます。
持ち主のふるまいや暮らしのリズムに寄り添い、変化していくその姿は、「革を育てる」という喜びを教えてくれます。
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【機能とディテール】
• 長財布、スマートフォン、文庫本、500mlペットボトルがしっかり収まるサイズ
• バッグ本体:約 H160 × W350(口幅280)× D115mm
• ショルダーストラップ:約900〜1250mm(長さ調整可)
• 重さ:約500g
開口部には、クラシックな捻り金具を使用。強い磁石やホックではなく、金属そのものの質感と静かな操作性が上質さを引き立てます。
ストラップには、縁起の良い“手綱”を思わせるねじり装飾を施し、細部にまで物語を宿しました。
底面には、真鍮無垢の挽物による底鋲を配置し、安定感と品格を添えています。
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【装いの中に、思考の余白を】
アートピースのように静かで、それでいて日々の中に溶け込む鞄。
《fave》は、暮らしに漂う思考の輪郭や、美意識のリズムにそっと調和する存在です。
美術館の静けさや、旅先でふと立ち止まった風景のように、日常に“ひとつの造形”を携えることで、見慣れた時間さえ少しだけ変わって見えるかもしれません。
ともに歩むことで生まれる物語を、この鞄から始めてください。